スマホ決済「オートチャージ」のすすめ
前回に引き続き、担当はsf_miです。
最初は使い過ぎに注意という認識でした
2019年に執筆した記事で「銀行口座と直結はリスク」と断言し、特にオートチャージを設定してしまうと、ついついお金を使いすぎたり、不正に利用されたりするなど、大きな被害を受ける可能性があると危険性を訴えていました。
しかし、キャッシュレス決済サービスはスピードが速く、変化も著しいので、わずか1年で内容が古くなってしまいます。そこで、今年度(2020年)版として新しく記事を執筆した際は、「銀行口座と直結はリスク。特にオートチャージは必ず上限を制限しましょう」と、使いすぎないように上限を設けることを提案しました。
口座直結のリスクを解消する方法は一つ。口座と決済方法を1対1で紐付けて、貯蓄用の銀行口座や定期的な支払い用の口座を別々に開設して運用することです。
使ってみてわかった問題
しかし、オートチャージの注意を喚起しておきながら、自分ではキャンペーンに参加するためや、チャージの手間を削減するために、今年になってから次々とオートチャージを設定するようになってしまったのです。5月の記事公開からわずか2カ月で趣旨を替えたわけです。
自分が今設定しているオートチャージは次のようになります。あれよあれよという間に増えていることがわかります。矢印は入出金の流れを示しています。
■auじぶん銀行 ⇔ au PAY ※最初のau ID
■ジャパンネット銀行(PayPay銀行に変更予定)⇔ PayPay ※利用年数15年超のYahoo! JAPAN ID
■Apple WatchのモバイルSuica ⇐ ビューカード(三菱UFJ銀行)
これだけ登録してみて気づいたのが、手数料や払い戻しの可否の問題です。銀行口座からチャージした分は、手数料を払えば払い戻しが可能ですが、クレジットカードからチャージした分は払い戻し不可なのです。
ですので確実に使うキャッシュレス決済サービス以外は、オートチャージの設定は、やはり損する可能性が高いリスク要因といえます。つまり、確実に使う頻度が多いサービスでは、オートチャージ機能はとても便利でおすすめですというのが、私の今のところの結論です。
今では手放せない機能に
実際に使ってみると圧倒的に便利なんですよね。特に、駅の改札通過時に指定の金額を下回ると自動チャージする「モバイルSuica」のオートチャージは時短効果バツグンです。
新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が増えて、通勤定期券の実費相当分の支給をなくす会社が話題になっています。出社日数に応じた交通費を都度精算する方法に切り替わった会社員は、ぜひ連携可能なクレジットカードによるオートチャージ設定の利用をおすすめします。