振り返り・iTunes上陸から15年
別刊BCN は、1カ月ごとにBCNのオンライン編集メンバーが輪番制で記事を担当していきます。note初心者集団だけあって、できるだけ継続的に情報を発信してくための知恵ですね。
今月の担当記者(@sf_mi) は個人でもnoteを少し使っています。2004年12月からコンシューマ向けウェブサイトの記事執筆に携わっています。途中はシステム運用に回り、記事執筆から離れていました。そのため、05年8月のiTunes上陸時は記者職、08年7月のiPhone上陸時は運用担当でした。
音楽配信の話
ドキュメント、iTunes Music Store日本上陸の一日
「iTunes Music Store日本上陸の一日」(05年8月5日掲載)は、当時の編集長も同行した、外部ライター・中村光宏氏の取材レポートです。アップルCEO、スティーブ・ジョブズ氏も来日していました。
あの時点では、誰もが音楽ストリーミングサービスとAIによるユーザー別のレコメンドが主流になるとは予想せず、買い切り型のiTunes Store(当時の名称は「iTunes Music Store」)が定着すると思い、私自身も何曲か買ったものです。
しかし、いまAppleは月額制音楽配信サービス「Apple Music」を推しています。3カ月の無料体験中、レコメンドの精度が悪いので更新をやめようと思ったところ、Apple Payのキャンペーン「スターバックスカードへのチャージで1カ月無料」があったので、ついつい更新してしまいました。個人的には音質はYouTube Premiumの方が上、曲数はAmazon Music Unlimitedの方が多いのではないかと思います。
iCloudバックアップの話
デバイスが故障したときも助かります。先日、MacBook Pro(Mid 2015)を壊してしまったのですが、iCloudでバックアップをとり、今年購入したばかりの新しいMacBook Pro(13-inch, 2019,Touch Bar搭載)でも同一Apple IDで同期していたので、データはほとんど失われず、事なきを得ました。
故障したMacと新しいMac、唯一の違いはiTunes。ライブラリに保存した音楽は、Time Machine機能で外部ディスクにバックアップしたデータから復元しない限り、iTunes Storeで購入した音楽しか同期されません。
購入CD/レンタルCDに比べて、音楽配信サービスは割高だと思い、実はサービス開始から約15年の間に数曲しかiTunesストアで購入しませんでした。それだけが今のiTunesのライブラリ、Mac上で再生可能な楽曲です。
人生で3度目のPC故障を体験し、ここ数年、音楽配信はストリーミングサービスが優勢ですが、やがて再び、「購入」がベストだと言われる時代が来ると確信しました。クラウドにバックアップがあり、サービスが続く限り、ずっと見たり聴いたりできるデジタルデータはやはり希少です。
アップル、無料のクラウドサービス「iCloud」発表、iOS 5の一部として提供
ちなみにiCloudは今年でサービス開始から9年目。もう、そんなに経つのですね。他社も含め、ID・パスワードでログインするクラウドサービスが全盛になる前は、回線契約のある端末の「機種変更」は非常に大変でした。今はかなり簡単です。
最後にPR
BCN+Rは、旧サイト「BCNランキング」の2005年1月の正式オープン以降、15年を超える膨大な量の過去記事が読めます。1日あたりの記事本数は、今年が最も多いです。その分、見落としやすいので、この別刊BCNでは、厳選しておすすめ記事を紹介していきたいと思います。
今回の担当:sf_mi